【デッキ分析】Enchanted Tour 2024 Winter Edition 準優勝「アンバー / スティール」デッキの戦略と構築

024年2月、オーストリアで開催された大規模大会「Enchanted Tour 2024 – Winter Edition」。

この国際大会にて124名のトッププレイヤーが激突する中、準優勝という素晴らしい成績を収めたのがPavel Nefedov選手の【アンバー / スティール】デッキです。

この記事では、そのデッキの構成と戦略、注目すべきカードやプレイングのポイントについて詳しく解説します。

イベント概要

  • 大会名:Enchanted Tour 2024 – Winter Edition
  • 開催日:2024年2月4日
  • 場所:オーストリア
  • フォーマット:Core Constructed(構築戦)
  • 賞金総額:3,000ユーロ(≒約48万円)
  • 参加人数:124名
  • 参加国数:7カ国

Lorcana競技シーンでは年々注目度が増しており、今回の大会も海外メディア「InkDecks」や「Mushu Report」などでデッキリストが公開されるなど、ファンにとっては見逃せない大会となりました。

デッキ概要:バランス型の優等生構築

Pavel選手のアンバー / スティールデッキは、序盤の展開力と後半の制圧力を兼ね備えた、まさに「安定性と一貫性」のお手本のような構築です。

キーカードと戦略の核

① 盤面の段階的支配

シンデレラ ー 舞踏会の花形」や「ヘラクレス – 訓練中のヒーロー」など、1〜2コスト帯の優秀なアタッカー、シンガーでテンポ良く展開。

盤面を早期に固めることで、相手に除去リソースを使わせて中盤以降の準備に繋げます。

② 中〜後半の強烈な展開

アリエル – 麗しい歌姫」の歌声の効果で、「剣をふるえ!」や「A WHOLE NEW WORLD ー ホール・ニュー・ワールド」を効率よくプレイ可能。

後半は「野獣 – 悲劇の主人公」や「ヘラクレス – 神聖なるヒーロー」で盤面を圧倒します。

③ リソース確保と安定性

ねぼすけのフルート」と「A WHOLE NEW WORLD ー ホール・ニュー・ワールド」のドロー&ロア獲得により、手札が尽きるリスクを最小化しつつゲームを有利に進めます。

終盤まで常に安定したプレイングが可能になります。

対Amethyst / Rubyへの対策力

大会で最多数を占めたAmethyst / Ruby系のコントロールデッキに対し、序盤からの盤面圧力が鍵に。

中盤で「剣をふるえ!」による全体除去をしつつ、キャラクターを並べてこちらからプレッシャーを与えて主導権を握る構成となっています。

特に「ガストン ー バリトンの威張り屋」による「剣をふるえ!」を歌うことでの除去は、相手のキーパーツを崩す強力な武器となりました。

まとめ

Pavel Nefedov選手のAmber / Steelデッキは、プレイの安定感と盤面の支配力を両立させた、競技向けの理想的な構築でした。

今後ロルカナのメタが変動しても、基本に忠実なこのタイプのデッキは長く活躍することでしょう。

皆さんも、この構築をベースに自分なりのアレンジを加えて、ぜひ大会で活用してみてください!